評論

4thシングル「ガーファンクルさんの初恋」 全曲紹介

1『ガーファンクルさんの初恋』
青:この曲が赤から送られてきたときの衝撃は忘れられないよ。 赤:え?あ、そう・・・えへへ(赤はにかむ) 青:あの、ヴァース最後の言葉は今でも震えるもん!確か、当時はタイトルはついてなかったよね。 赤:うん。ぼくとしてははじめ、単に「初恋」ってどうかな?って青に聞いたんだけど青が「ガーファンクルさんの初恋」ってどうかな?ってアイデアをくれてこれに正式に決まったんだよね。それにしても、ガーファンクルさんってまさかあのガーファンクルさんじゃないよね? 青:そんなことがあってはいけないよ。そんなことがあったのならば、ロックへの大いなる侮辱だよ!謝りなよ、その邪推を!(青怒る) 赤:な、なんかごめん。。。 青:あのガーファンクルさんじゃなくて南アフリカのガーファンクルさんだッつーの! 赤:南アフリカのガーファンクルさんに失礼じゃない? 青:・・・(沈黙)。 赤:・・・(沈黙)。な、なんかごめん。。。 青:わかればいいよ・・・。 *この曲の初ライブは会場がまさに字の如く「シーン」となったのは伝説。赤鬼が1番のあと、 心が折れて歌えなくなりかけたときに妖精さんが現れました。録音で青鬼がそしらぬ顔でベースに カポをつけて演奏してたことは有名な話。
2『インドの森』
当初、「今までにない詩でいこう!」という青の提案により、赤作詞によってつくられた曲。 4枚目のシングル筆頭としてレコーディングされたが、すんでのところでガーファンクルさんにうっちゃられた歴史をもつ。 演奏は赤によるカオスレーター、青のベースとアコギとエレキ(赤の高いテレキャス)によって録音された。 全ての録音が終了したときに、「キーが低いしテンポ遅いね☆直したいけどめんどくさいね!」 と言ったとか言わなかったとか。。。(結局、後に赤によるリミックスが行われた)。タイトルは紆余曲折を経て、詩の一部からとられた。 青鬼は密かに、「これからの門番を背負っていく曲」と自負している、期待が強い1曲である。
3『メタルスライム』
青:この曲は比較的はじめのほうに録音されたよね? 赤:うん。 青:この曲はけっこうすんなりできて、すんなり出来た割には気に入ってるんだよね。 赤:ぼくも! 青:ジャンゴを意識したんだけど。。。わかっちゃったかな? 赤:ジャ、ジャンゴでしょ。。。あのミュージシャンの。。。 青:ほんと知ってるの? 赤:知ってるよ〜、得意分野だよ、その辺は。。。ぼくにまかせてよ!高校の頃よく聴いてたよ。う、歌も、え、演技もいいよね。。。 青:え?歌ってたっけ?演じてたっけ? 赤:あ〜ぼくが聴いたのはライブ盤だったかもしれないよ、青。。。ところでジャンゴさんのどの曲にインスピレーションを受けたの? 青:え?うんとね。。。そ、それよりさ、事業仕分けについて語らない? 赤:は、はーん!青も聴いたことないんでしょ! 青:「青も」って!赤、やっぱり聴いたことないじゃん! 赤:ぼ、ぼくは聴いたことないよ!悪い!? 青:じ、じつは俺もなんだ。。。とりあえず乾杯しよー! 赤&青:うぃーッ!ぷはぁっ〜!ビールうめ〜!
4『音の出ない屁の研究』
この曲は2ndアルバム「ザ・モコンペス」製作時の通称、モコンペスセッションにて録音された。 「ザ・モコンペス」は当初、2枚組みとして発売される予定であり、本作は2枚目のトップを飾る候補であった。 しかし、「ザ・モコンペス」が1枚組みとしての発表になったため現在まで発表されずにいた、 いわば「前方後円墳級」、いわんや「見つけた土器は捏造モン」的なポジションを保つ曲である。 2009年10月のライブで初披露され、特に「うおーッ!」となることもなかったが、 赤鬼青鬼ともに信頼を寄せている曲である。本トラックは、青鬼がもってきた4つのコード進行に赤鬼が初聴でいきなり歌った、 リハなしのまさに「真の1発録り」を具現化したものである。
5『デボネア買います』
3rd両A面シングル「男泣き竹田」のカップリング用として製作された。 曲自体はミニアルバム「サンバの源流を求めて」製作時に完成されていたが、 「そろそろ収録しよう!」「時はきた!」と、橋本ばりに赤鬼が雄たけび何度も収録候補となっていたのだが、 不思議な縁で収録は延期続きとなった。が、その淫猥なリフと北島三郎氏を咀嚼した赤鬼流こぶしが、 より猥雑な世界観を醸し出す事に成功した本トラックはいわゆる、 門番的「遅れてやってきたルーキーは木佐貫、そしてトレードへ」的ポジションに鎮座しているといえるだろう。 ちなみに、青鬼が赤鬼にこのタイトルで作詞を依頼したところ、赤鬼はデボネアを「花」のほうで解釈していたが、 青鬼曰く、「三菱の車」のほうだそうだ・・・。逆にダブルミーニングで解釈でき、曲の深さが増した事は言うまでもないだろう。
6『 絶対今鼻毛出てる』
青:このライブではいろんな鬼がでてくれたよね。 赤:うん。1度も練習してないのに。。。 青:ほんと、この日のライブは全体を通してカオスだったよね。 赤:僕もそう思うよ、いや〜カオスだった〜。 青:そ、そうだね〜。 赤:でもさ、青ちゃん、鼻毛自体は意外とライブでやってないんだよね。 青:まともにやったのは1回くらいじゃない?最後にやろうとしていつもタイマー(門番はライブ時間をアメリカのビジネスマン並みに守る)がなってね。。。 赤:いいとこ、最初の一言だよね。 青:そういう意味では貴重な音源だよね。 赤:ほんと、いろんな鬼が参加してくれてね。アドリブで。 青:みんなすごいよ〜。ミュージシャンシップがさ! 赤:そうそう!ミュージシャンシップ〜!青〜、ほんというよね! 青:う、うん。。。 赤:ぷははぁー!ミュージシャンシップ!フレンドシップ!はまちゃん! 青:・・・。 赤:ぷふふ。。。 青:・・・ 赤:な、なんかごめん。。。 青:べ、べつにいいよ。。。 赤&青:・・・。
7『ビール』
青:この曲に関してはもはや、何も言う事はないね。 赤:うん!曲自体アドリブだからね。 青:確か、鼻毛でライブ終わりかな?と思ってたら、金鬼がね。 赤:金鬼がやらかしたね!なんかリフみたいの弾いてるから茶鬼も黒鬼も小麦色鬼も演奏止めないから。。。 青:ある意味、俺達がびっくりしたもんね。 赤:鬼が集まるとやっぱりパワーは鬼倍になるよね! 青:う、うん・・・。 赤:やっぱビールうんまいわ!ぷしゅッ!(赤、もう1本開ける) 青:ま、まだ飲むの・・・。 赤:青も飲もうよ〜 青:それじゃ、お言葉に甘えて・・・。 赤&青:かんぱ〜い!ぷはぁ〜!うめー! *2009年12月現在、日本国では冷夏と不景気の影響でビールの売り上げが落ちているそうです。 ウイスキーの出荷量はハイボールの人気の高まりとともに、前年の6〜7%の出荷増だそうです。

ふたりあわせて40000字インタビュー

「序文」
地獄の門番の2ndアルバムのデモを5曲聴くことができた。まだ全貌は明らかではないものの、1stアルバムよりもより怒りと哀しみに溢れた贅肉のないソリッドな作品になると感じた。 先に発売されたミニアルバムやシングルにもあるように、哀しみあり、情けなさ(1stの「万引きつかまった」「旅館の女将に叱られた」等のような)もありつつ、なによりも怒りは健在、というか「こいつらより怒ってきてる!」という印象が強い。二人には「血管大丈夫か?10代じゃないんだから(ましてや20代ではない!)高血圧になるから気をつけろよ!」と、いいたいところだが当方これが楽しみな性質なのでより血管をブちぎって世間をあっと言わせて欲しい。もちろん、1stの焼き直しなどではなく、門番流新たなサウンドも感じられるが、でも「門番サウンド」と思えるのが素直に嬉しい。このテキストは常々収録してあったものを「生い立ち・学生編」「社会には出られなかった編」「地獄の門番編」にまとめ、この場を借りて不定期に掲載していく。ぜひ、2ndアルバム「ザ・モコンペス」発売までこのテキストでお楽しみいただきたく、また、地獄の門番未経験の方はゆっくりと1stシングル「旅館の女将に叱られた」から手順を追って聴いていただきたい。 インタビュー:二階有 編集:宇野なつ美

「社会にはでられなかった編 赤鬼」
僕ね、音楽を始めたのが18歳と遅かったんです。しかもクラシックギター。ロックを聞くのが好きだった訳ではないですし、そもそもロックがなんなのかすらわからなかったですからね。 ただバンドをやるのに憧れていて、でも極端に友達が少なかったのでバンドもできず、とりあえず当時流行っていた路上ライブをやったら楽しくて、漠然と‥今考えると大甘なんですけど、 「これでいけるんじゃないか」と思って、就活もしませんでしたね。なにより、それまで何の取り柄もなく、むしろ地味〜に暮らしていた人間が、 「夢を追いかけているんだ、オレっち」と、自分自身に酔ってしまったことが間違いの始まりだったんでしょう。無知とは恐ろしいものです‥ 笑 で、それからはもう意地です。「なんとかなるんじゃないか、なんとかなるんじゃないか」 って、自分のダメさすらわかっていないのに自分自身に変に期待をして、それでも色んな人や物に甘ったれながら暮らしていましたね。 今思えばただのイヤなヤツです。バンド時代もね、僕がバカでさえなければもっとやれたと思うんです。 あまり語ると今も別々に頑張っている元メンバーにも迷惑がかかるので控えますが、ただ、メンバーが僕の良さを活かそうとしてくれていたのに気づけなかった自分に今でも腹が立ちます。 青と初めて会ったのもそのバンド時代ですね。 確か、新宿JAMの「ウキウキ南国ナイト」という企画でした。JAMの控え室で、 「僕も昔路上ライブやってたんですよぉ〜」 なんて、無理矢理共通点を見つけて話をふくらませようとしたのが最初だったと思います 笑 で、その日の打ち上げで、青に、「世田谷に住んでるんですか‥‥‥おぼっちゃんだね‥」と言われたことも鮮明に覚えていますよ 笑 その後はやはり同い年だからなんですかね、企画なんかを一緒にやっていくうちにどんどん仲良くなっていきましたね。青家に初めて行ったときは朝方で、なぜかそうめんをごちそうになりました。 ライブハウスの店長の結婚式の2次会ではビンゴは僕だけ当たらなかったり・・・。そもそも、その場所にたどり着くまでは僕はむしろ 後ろについて歩いていたんですけど、会場の階段に入る前になぜか青が「赤、お先にどうぞ・・・」なんて急にですね、ドラクエ並みに並び順を変えてですね、 結果、こうですよ・・・。青がビンゴで当たったお猿さんの孫の手はいまでも部屋にありますけどね(笑)。 ボーリングに行ったときは、青はゲームの合間にフォームチェック、 僕は可もなく不可もない、実に中途半端な仕事だったり、 この辺りの逸話はいまだに青に突っ込まれますよ。青は青でね、プロレスに目覚めたのかなんでか一時期長州力みたいな髪型にもなったり、 企画の打ち上げではなぜか猫の物まね対決をして全出演者をおじけづけさせたこともあります・・・。 思い出すことは楽しいことばかりです。その後はですね、バンドもやめまして、その時は青とも連絡もとらず、うつ状態の2年間を過ごしました。今度企画をやるパパビートでは、死亡説も流れていたらしいですしね‥そんな疲れきっている時代にね、一度だけ処方せん薬局の、薬の配送の派遣社員になろうと面接を受けに行ったんです。 そしたらね、そこの面接官の方に「純粋に、個人的に聞きたいんだけど、今までなにをやっていたの?本当に音楽でやっていけると思っていたの?」と言われまして、その時に、「それにイラっとしてしまった自分、もう無理なんだ‥社会に順応できない体になってしまっているんだ‥‥」と思いましたね。もう野垂れ死ぬんだと。でもどうせ野垂れ死んなら、世間様をあっと言わせるような、すさまじい表現をして野垂れ死んでやろうと思ったんですね。だから面接は受かりましたけどね、蹴ってやりました。‥あっ、いや、こんなかっこいいこと言ってますけど、 まぁその仕事は土日休みだったので、日曜休みの青と都合が合いやすかったんじゃないかなぁとか、今は思ったりしますけどね‥絶対今より給料高いですし 笑 地獄の門番に関しては、一般的にはライブも、音楽も、歌詞も、活動のスタイルも、全部が新しいことに見えてしまうのでしょうが、僕達には至って普通です。何より、二人が楽しくやれていることが全てなのです。ライブ中なんて、「今どうやったら楽しいか」しか考えてないですからね。‥‥なんて自信たっぷりに言いながら、「もっとまっとうに生きられていれば、今頃ちゃんと彼女とかいたんだろうなぁ‥」なんて気持ちも、もちろん忘れてないですけどね‥。

「社会にはでられなかった編 青鬼」
ー卒業してからはどうしてたんですか? 青鬼:そうですね、学生時代から続けていたバンドで一旗挙げようと思って就職活動はしませんでしたね。今思えば、ゆるい意思だったかもしれません。でも、仲間達が、同じロックをやってた仲間達が次々と時間がきたかのようにロックを捨ててあっさりと就職活動をはじめている様子に大きな怒りがありました。今となっては「そりゃ当然だ!」と思えるけれど、当時の俺には裏切り者としかうつりませんでしたね。おまえらそんなぬるい気持ちでやってたのか!と。こっちはこっちでゆるい意思で続けてどうにかなろうとしてたんだから笑い者ですよね(笑)。あの頃の仲間達でバンド続けてるって輩も風の噂で聞きますよ、無い時間を割いてロックに情熱をもってることが今更わかりましたね。決してロックを捨てたわけではないと。そもそも、ロックってそんな簡単に捨てきれるものではないですよね、少年青もまだまだ世間の視野が狭かったと思います。逆に怒ってた俺を許して!って感じですかね(笑)。 ーそれからそのバンドは順調にいきましたか? 青:今となっては楽しい思い出ばかりですね。今でもいいバンドだったと思いますけど、足りないところも今から見ればわかりますし、ましてや世にでなかった理由も(笑)。ごくオーソドックスなバンドでしたけど、他より純然たる純粋な意思が強かったと思いますよ。そんな不遇の時代に赤鬼とは出会いましたね。赤も赤でバンドをやってて、新宿のJAMってところで初めてあった気がしますね。対バンだったと思う。赤のバンドはみんなかなりの腕前で赤もかっこつけてやってた気がするよ(笑)。笑えないよ、当時はお互い大真面目だからね、もちろん今でもそうよ。その頃の記憶は赤は今でもはっきり覚えてるよ、どんだけの記憶力なんだよ!って、逆にひきますよ(笑)。赤とはそのままライブ後に打ち上げにいきまして、いきなりは仲良くはならなかったかな。でも、その後もちょくちょく対バンとかするようになって、同学年・男子校育ち・笑いに敏感等の共通点もあって仲良くなりましたね。打ち上げではお互いの物まね対決とかしてましたもん(笑)。はっきりいってライブより盛り上がってたんじゃないかな、二人に関しては(笑)。 ーそうか、なんか一緒に活動するようになったのもうなずける流れですね。 青:うーん、でも卒業してから5.6年くらいはお互いのバンドで忙しかったわけで特にそういう話もなかったんですよね。今、こうして一緒にやってるのも不思議な縁というかなんというか、神様のお導きだと思って大切にしていきたいですね。CDなんてそんな売れなくたっていいですよ、楽しくやっていれば・・・。ってそんなこといいませんよ!やってる以上、100万枚、1位を目指すのが漢の仕事だと思ってますからね。そうじゃなきゃ楽しくないでしょ。だいたいサークルとか俺、許せないんですよね。サークルみたいなバンドやっててなんですけど、気持ちの持ってき方、目標とする最終的な到達点が違うんですよ。部活やれ!サークルやめて部活やれ!って声高に叫びたいですね。部活が嫌なら帰宅部。「何事も本気で!」そう思う気持ちは今でも変わらないですね。。。。。ほ、ほんとは、サークルに入れてもらえなかったひがみが・・・もっと「誘ってくれたら入ったのに!」って!ほんとは俺もサークル入って学生生活謳歌したかったよー!畜生ッー! ー・・・・・。

「地獄の門番編」
「地獄の門番編」1ーそもそも、地獄の門番はどのように結成されたの? 赤鬼:結成は2008年初頭だったと思います。ぼ、ぼくが、その頃約2年間隠居生活をしてまして、まぁ、その、病んでてですね、いわゆるニートの走りみたいなことを文字通りひた走ってたわけです。あの頃はほんとに、誰も知らないところで暮らしたい!僕は覚えてないけれど、そんなことさえ母に言ってたそうです。そんなとき、たしかお正月だった気がしますけど、青からメールが来たんですよ(この時期、お互いのバンドはすでに消滅していた。詳細は社会編で)。いまでも携帯にありますよ。保護してますよ、ほらッ(と嬉々として私にメール画面を差し出す)。 ー「寝てる場合ではないでッ!」って、いかにも青鬼らしい言葉ですね。 赤鬼:そうそう、だって突然だよ。2年くらいお互いメールもしづらくで連絡とっていなかったのにですよ。僕は目の前が、自分の心が、氷山が溶ける景色が浮かびました。それから、結局実際会ったのは確か3月くらいだったと思いますけど、それまで携帯で門番のバンド構想や詩を送りあったりして形を模索していったんです。そういえば、バンド名も最初は「姉」だったんですよ。お互い姉がいないね〜なんて話になりまして。でもしばらくするとなんかインパクトがなくて結局、青が昔ライブで去り際に「おれたちゃ地獄の門番さ!」って捨て台詞を吐いたのを僕、ずっと覚えてましてそれを提案したんです。最初、青も訝しげでしたけど、これまた突然メールで詩が送られてきまして最後に、「地獄の門番、青鬼より」と署名がありまして「あ〜地獄の門番に決まったんだ!じゃあ僕は自然と赤鬼か・・・」って僕は嬉しかったんです。青はいつも突然なんですよ。電話してもすぐ、「じゃッ!」ってきろうとするんです。 ーほ、ほんと仲いいですよね? 赤鬼:あ、まだ続きがあってですね、はじめバンド名候補として「姉」のほかにもいろいろあってですね、それこそ「男泣き竹田」ではないですけど、「竹田」という候補もあったんです。他にもねこんなに(といって携帯をいじり始める・・・)。ほんと、最初の楽しさが今も続いてましてこれを持続しつつ新たな境地に達したいです。 ー赤鬼はバンドとは別に新しいプロジェクトを始動して社長として忙しいよね? 赤鬼:ちょ、ちょっと待ってよ。まだ続きがありましてですね、結成当初から門番は決め事をしてたんです。「ダメだししない」。これってすごくないですか?いまだにダメだしないですからね。もちろん、あきらかにダメなものはお互い空気で察知するのでそこはお互いバンドの修羅場をくぐりぬけてきましたから余計な政治的争いはしませんよ。 「地獄の門番編」2(青鬼に地獄の門番について聞いてみた) ヒップホップしか聴かないですよ、門番を結成してからは。あのね、決してヒップホップが大好きって意味じゃなくてね、むしろ、真剣に聴いたことはないけどさ、でもNERDに1stの生の版のやつの前半はよく聴いたよ。話は戻るけどさ、そもそもね、油断しやすい性質なんですよ、俺も赤も。というのも、油断してると普通に「みんな感動して!」みたいなコード進行とか曲つくる傾向に陥るんですよ。まぁ、ほんとにいいもんできればそのままだしますけど、惰性でというか、そういうのが世の中多すぎるなぁとは常々感じてたし、一回死んだ俺達がそういうのできるわけないよね。それって失礼じゃん、世間様にさ。 かといってさ、好き勝手適当にやっても受け入れてくれないとは思うのよ、世間は。そんなにバカじゃないよ。いっぱいいるよ、アンダーグラウンドでは、ひとりよがりの表現者達。もちろん、「すげー!こいつは世にでるべきだ!」なんて一瞬思う人もいたよ。帰ってそいつのCD聴いて「あ〜やっぱ微妙だな〜」がほとんどだけどさ。一瞬、売れちゃう人もいたけど、人生的にはどうなんだろうね。まぁね、その辺りのバランス感覚って、とっても難しい。時代との相性ももしかしたら関係あるかもしれない。俺達も一瞬売れてみたいけどね(笑)。あ〜、やっぱ遠慮しとくかな・・・。 門番はね、だからね、「品をもっていこう!」というのもお互い無言のルールがあったのかもしれない。一聴すると笑いに聞えるかもしれないけど、こっちは大真面目だからね、ひたすら。赤鬼とはそういう核の部分で、言葉にはしにくいけれど共通項が一致してると思うよ。まぁ、ステージにたつ輩は一笑い取れ!ってところもだけどね(笑)。 別にね、「恋」とか「愛」を避けてるわけではないよ。むしろ、「愛」に関しては一貫してうたってきてるとは思う。音楽つくってる人たちにはよくいわれるけど、なかなか世間一般につたわるのは難しいよな、って正直わかってる。そこは今後、いろんな形を模索して時代とリンクできる時期を試してるよ。きっと、うまくいくと思うよ。だってさ、赤も俺も、胸を張って「門番サイコー!」って思えてるからね。他人がどう思おうと、この世に少なくとも二人のファンがいるからね。死ぬまで続けていきたいと思うよ。じいちゃんになってから評価された!なんて最高じゃん! 「地獄の門番編」3 (地獄の門番の作品について赤鬼に聞いてみた) ぼ、ぼくね、あんまりCDとか聴かないんですよ。これ、恥ずかしいんですけど、最近聴いたのはチャットモンチーの新作で・・・。ぼく、車を運転するのが好きなので音楽は車でよく聴くんですよ。青と一緒にドライブしてたときに「ドラゴンアッシュは意外だよ!」って、結構J−POPは充実してるかもしれないですね、ぼくの車。でも、やっぱり自分達のCDとか仲間の、ほら、ぼくここ最近いろいろ録音したりしてましてね。そういうのを聴いたりすることがほとんどですね。たまに門番の練習デモとか聴いて笑いすぎて事故りそうになりますもん。フルスモークのベンツに割り込みされますもん(笑)。 1stシングルの「旅館の女将に叱られた」ですか?門番結成までに青とメールでやりとりしてまして、あんまり直接は会っていなかったのですが、メールで出来うる限り煮詰めて後はいきなり録音でした。録音当日までぼく、曲知らなかったですからね。旅館に関しては青の詩に僕が曲をつけたんですけど、門番はぐちゃぐちゃなんですよ、どっちが曲つくったとか詩つくったとか。基本、青が曲、ぼくが詩と思っていただいて間違えはないですけど、二人のマジックが混ざり合ってる感じです。青なんてむちゃくちゃなタイトルだけ送ってきて、コレ頼む!ですからね。むちゃくちゃなタイトルなのに1日後には完成してしまうぼくもぼくなんですけど。。。いうなれば、ぼくにない言葉、青の予想しない世界観、ぼくにないアイデア、青はやらないコード進行など、お互いがお互いを補完し合っていい相乗効果をうみだせていると思います。 そうそう、門番の代名詞となっているPR(ポエトリーリーディング)なんですけどね、面白い秘話があるんですよ。 「地獄の門番編」4 (地獄の門番の作品について赤鬼に聞いた 続) 結局ですね、なめてたんですね、PR(ポエトリーリーディング)を。難しそうなバックミュージックに難しそうな言葉並べときゃOK!みたいな。でもですね、とんでもない勘違いで、当然、前言のようなことをやろうとしてたわけではないし、そもそも難しいこといえないですからね、ぼくたち。結局、軽い気持ちだったんですよ。青はパティなんとかって人とかなんとかって詩人が好きみたいなんですけど、ぼくはそのあたりわからないんですけど、歌物より気持ちの入れ、世界観を表現するのは難しい気もしますけど、性に合っているんでしょうかね、さくっとできちゃいます(笑)。ときどき、ぼくが必死に「これはちがう!ぬるすぎる!」って録音しなおしますけど、青は「なにが違うんだろう?」って、ぽカーンとしてますよ(笑)。 2ndシングルの「少年スラム」ですか?ぼくも青も大好きな曲です。なかなかライブで披露できないだろうな、って二人で勝手に思ってたんですよ。なんせ、青のリズムマシーントラックをバックで録音したので、「これライブでやんのめんどくせーな!」って暗黙の了解だったんですよ。でもね、ぼくたちのライブは決めなしでして、やる曲がすべて未定なんですけど、やる曲がなくなってお客さんに「なんかリクエストありますか?」って聞いたら「少年スラム!」って声が一番多かったんですよね。嬉しかったけど、そのときはやりませんでした(笑)。完成形はあくまで音源ですから裏切りたくなかったんです。その声をかけてくれたひとりが、おうちゃん(バンド仲間)だったんですよ(泣)。嬉しかったですよ。次のライブからやりだしましたよ、「少年スラム」。今ではアコギバージョンでもシングルバージョンの熱を超越していますよ。。。ふふふ。 「地獄の門番編」5(地獄の門番の作品について青鬼に聞いてみた) 1stアルバム「アンサンファラペ」は、シングルの「旅館」「スラム」からのいい流れですっきり作れたと思う。当時はただただ楽しくて、それこそネタもないのに二人会って結局8曲録音した、なんてこともざらでした。でも、できた曲全ていれるって流れにもならなくて、アンサンのイメージに合わない曲はは泣く泣くはずしたりしました。お互い、バンドをやってきてその辺のバランス感覚はありますね。ただ、締め切りぎりぎりで完成した「ほたてほんの少し開いてます」だけはどうしてもいれたくて・・・(笑)。 1stで印象の強い曲ですか?う〜ん、「万引き」も「クソッタレ」も大好きですけど、後半の、「やく」からの曲は聴けば聴くほど味わいが増す気がします。「ミッキー」とか、すごいですよね?「暗っ!」って思いますもん、今でも。でも、不思議とあの言葉がリズムにのってるところは気に入ってますよ。 1stまではね、それこそ初期衝動じゃないですけど、アイデアを形にすればもう全部新しいわけですから、ほんと煮詰ることはなかったですよ。それ以降も、ストックがなくなっても、赤とセッションすると不思議とできちゃうんですよ。まだ赤から送られてきた詩で曲がついてないのがそれこそ50以上ありますよ。俺もことあるごとには詩は書きますけど、赤のあの創作ペースは尊敬しますよ。やっぱり、アンテナのたちかたが違うんですかね。そこは素直にすごいって思いますね。 それでね、門番ってアホなんですよ。1stアルバム発売してから2ヵ月後くらいかな、全て新録のミニアルバム発売したんですよ、確か。もう、この頃は童貞でしたね、溢れるパワー、血、みなぎってましたもん(笑)。でも、このミニアルバム、録音はさくさくいったんですけど、その童貞パワーが強すぎたのか、問題作となってしまいましてね。コメント (0) | トラックバック (0) | goo 「地獄の門番編」6 (地獄の門番の作品について青鬼に聞いてみた 続) 赤も俺も1度バンドで挫折した人間だからいえることかもしれないけど、そもそも門番は、「好きなことやったって構わないじゃない!」って開き直りの精神ではじめたのネ。それはなによりね、俺達より若い輩に伝えたかった、ってのが一番の理由なの。だってさ、聴こえてくる音楽、なんかすっごい型にはまってる。すごい先輩を除く先輩は仕方ないのかもしれないけどさ、若いんだったらもっとさ、面白いことやろうよ!って思いが強かった。でも、顧みるにさ、俺達も10代20代のころはなかなかそこまで視野広められなかったし、好きなバンドっぽいことやることにカタルシス感じてたし。逆に言えばさ、たまにはずれてるバンドみると「うわ〜」なんてひいちゃうことも多かったし(笑)。むつかしいよね。 もちろん、今だって「好きなことやれ!」って気持ちに変わりはないけれど、自己完結の物語で終わるか、それが他者に伝わるものになるのか、すっごい些細な気持ちの差異なのかもしれないけれど、この辺のバランス感覚というのはとってもむつかしいよネ。「客観的になれ」、これ、いまでも自分に課してることだけど、なかなかどうしてむつかしいよね。 そういう意味でいったら「サンバの源流を求めて」はとっても主観の強かった音源かもしれないね。まぁ、もともと発禁の曲を集めてだそうよ、って話の流れもあったからその血もはいってるんだけどさ。だから、できあがりはとってもきにいっていたけれど、なかなか評価に時間がかかったのはわかるよ、これほんとに。 でも、今となっては、あれがあったからその後に続いてると確信してる。もっと発禁な曲は山ほどあるしね(笑)。バランスのとりかたのレベルもあがったと思うし、曲の広がりも強まったと思うよ。でもさ、発売から半年以上経ってからサンバ収録の「鼻毛」とかの評価が高まってきていることは素直に嬉しい反面、「え〜やっと〜」って思いは正直あった(笑)。かっこつけていえば、「サンバ」は2歩先に行ってた音源だったのかもね。そりゃないか(笑)。むしろ5歩くらい後進してる(笑)。なんにせよ、自信作でしたよ。

2nd Album「ザ・モコンペス」 全曲紹介

1.『村上龍』 3rd両A面シングルの「泳げ!虎ふぐ君」「男泣き竹田」発売後のレコーディングで 当初は4枚目のシングル候補として録音された。 結局シングルとしてはきらずに今回アルバムの冒頭を飾ることに。 虎ふぐ君もそうだが、この曲も大胆に赤鬼のデジタルサウンドが導入されている。 歌詞にもあるように、バンドHPのライブ宣伝にご一石した文句はバンドマン必聴! 2.『泳げ!虎ふぐ君(Remix)』 3rdシングル、かつ、シングル1曲目としてはいまだにライブで演奏されていない経歴を持つ。 シングル版は枚数限定で既に販売終了しているため聞き逃した方も多い思われるが、今回はremix版で収録。 当初、青鬼は2ndアルバムの全体構想を「この世界観で!」と思い描いていたことは、当の本人も忘れてしまっていた真実だ。 赤鬼の「こんなしらすのままでいい!」という必殺フレーズとギターはハーモニクスのバッキングのみ+デジタルサウンドという 新しさで青鬼、大のお気に入りの曲でもある。 3.『男泣き竹田(Remix)』 いわずと知れた男(漢)たちのテーマ曲。門番のライブでもすでにおなじみの曲だ。 歌詞の一節一節に、男ならば感じるところがあるのではないだろうか? 3rdシングルとして発売されるものの、シングルは販売終了のため今回はRemixで収録。 青のリフと赤のシャウト!これこそ門番の醍醐味!赤、大のお気に入りの1曲でもある。 4.『蝉は結構生きてるよ』 門番流、文学ロック。この曲は当初、3rdシングル候補だったが、 タイミングによりオムニバスCD「今日はいい日だった」に提供された曲。 蝉を6畳間に住みつく私に擬人化した赤の文学志向がうかがえる曲だ。最後の一節はアドリブで収録された。 「70s初期ロックの匂いがする!」とは、言いえて妙だ。赤による「サックスっぽい音」が味をだしている。 5.『鯉のうた』 巷にあふれる「恋の歌」に辟易していた門番による「恋」へのアンチテーゼ。というか、もはや「恋」ではなく 「鯉」というところが的外れだ。録音時に多少変化が欲しくてギターチューニングをオープンにしたところ、これがグー! 後、部屋で青がノーマルチューニングで同じように弾いてみるも味がでない。やはり、これはマジック。 スライドギターもやりたくなる年頃。結果、「恋の歌」への完全なるアンチテーゼになったというか、 「もはやそんなことすらどうでもいい!」という心境にたどり着いたことは言うまでもない。 マーチン、L.R.BAGGSをコンソールへ直でつないだチープな音も、青、お気に入りだ。 6.『絶対今鼻毛でてる』 ミニアルバム「サンバの源流を求めて」収録曲。サンバは門番流、 「ボブディランがアコギからエレキに持ちかえた!」をテーマに作られた。 赤鬼もまさに今、初めて知ったことであろう・・・。いろいろと物議を醸し出した作品でもあるが、 1stアルバム発表後すぐのライブで発売され、一部のコアファンからは絶大なる評価を得ている作品でもある(サンバは販売終了)。 その中の1曲である鼻毛を今回はremixで収録。曲中ずっとライトハンド+コンパクトディレイのループ、 そして赤鬼のカリスマ性があふれ出た詩・表現に、赤・青ともに絶大なる信頼を寄せている曲である。 2009年3月のライブの終盤で初披露された歴史を持つ。 7.『真由美』 当初はミニアルバム「サンバの源流を求めて」の後に発表される 予定であった「発禁CD」のオープニングを飾る曲として録音された。 結局、発禁は発売延期の運びとなり今作に収録された。 新曲ですら、練習かつ、リハすらなし。それが門番。今作唯一の青による歌。 「キマグレンって、どんだけグレてんのさ!」というテーマに作られたものの、 発禁、否ッ!白金もののトラックに仕上がった。 赤詩による、純粋な「恋の延長戦」の嘆きが、漢たちに響くだろう・・・。 8.『「プーさんXXXをする!」の巻』 1stアルバム「アンサンファラペ」収録予定だった曲。 また、門番の1stライブでも披露された、門番の歴史を引き継ぐ、 いわば門番的「皇太子的ポジション」を保つ曲である。 録音はかなり前でありあまり覚えていないが、 当時のアドリブによるテンションの高さから、 「福助バージョン」として赤・青の鬼の心に刻印されていることは有名な話。 微妙に『ズージャー』を意識している曲でもある・・・。 9.『把瑠都』 「ザ・モコンペス」録音最終日に急遽録音され1takeでオッケーとなった 奇跡の曲。この最終日にはまだどの曲が収録されるか未定だったため、 アイデアのある新曲10曲が結果として録音された。 録音も大概終了した直前に把瑠都は録音された。結果、あまりにも 新しいサウンドとなったため今アルバムに大抜擢された。 「アメリカのニュージャージーのインディーバンド」の埃っぽさをイメージして つくられたものであり、本作唯一の相撲ネタでもある。 10.『ザ・モコンペス』 アルバムタイトル曲であり、門番初の挫折を歌った曲。 もともとモコンペスという言葉は1stアルバム「アンサンファラペ」から あったのだが、「なんかかっこいいから!」という理由で 頭に「ザ」がつけられた。 なんにせよ、怒り・屈辱を味わったことのある輩ならあの日の如く、 握り締めた拳から赤い血潮が湧き出ること間違いナシの歌。 11.『珍満福』 ミニアルバム「サンバの源流を求めて」の録音、通称「サンバセッション」 で録音された。この日、珍しく煮詰まった門番は、禁じ手を打ってしまったのだった・・・。

1st Album「アンサンファラペ」 全曲紹介

1.『前頭十四枚目からの手紙』 地獄の門番を代表する1曲。 青鬼の美しいアルペジオと、赤鬼の「北の国から」のジュン君ばりの語りが絶妙にマッチした、 ポエトリー・リーディング(以下、「P.A」)的作品。 元々、今回のレコーディングは、この曲のシングルを作る予定だったのですが、 あれよあれよと言う間にアルバムになってしまいました。 ちなみに、以前ブログにも書いた 『友人の女性に歌詞を見せたら「意味が分かりません‥」と言われた事件』 で見せた歌詞は、この『前頭』でした。 「最高傑作だと思ったのに‥(赤鬼談)」 2.『旅館の女将に叱られた(キマRemix)』 地獄の門番のファーストシングルにもなった記念すべき1曲。 旅館の女将に叱られた苦悩と葛藤を描いた、荒々しいフォークロック作品です。 レコーディングでは二人同時にギターを録音したので、とても生々しいものになりましたが、 歌録りは「笑ってしまってNG」ということが何度かあり、その後の門番の方向性を指し示すものにもなりました。 実はちゃんとした歌モノの曲なのに、歌詞がやけに短いのも、この曲の特徴。 「これ、実話だよ‥(青鬼談)」 3.『ほたて、ほんの少し開いてます』 「このタイトルで歌詞書いてよ!」 と、青鬼に言われて、赤鬼が頭をひねって長い歌詞を書いたのに、 その後のセッションで、タイトルのみが歌詞として使われた曲が完成したという、まさに「奇跡の曲」。 実は比較的新しい曲なのですが、あまりにもインパクトが強かった為、今回の音源に大抜擢されました。 曲自体は、とりあえず意味不明です 笑 「キラーチューンだよね(青鬼談)」 4.『クソッタレ社会』 吉田拓郎を彷彿とさせる、フォーク調のアツい作品。 レコーディングは歌とギターを同時に一発録音で行われ、そのときは2テイク中のテイク2(2回録音した中の2回目)の方が 採用になったのですが、帰宅後赤鬼がミックス作業をした際に 「テイク1の方が躍動感がある」 と独断でテイク1に変更し、今の形になりました。 それにしても、クラスメートに「キモい」って言われて、なぜ「クソッタレ社会」になるのか‥‥。 「つい歌っちゃうよね(赤鬼談)」 5.『万引きつかまった』 門番ファーストライブでも披露された曲。 青鬼からもらった歌詞の最後に 「浜田省吾風で」 と書かれていたのを真に受けて、赤鬼があんまり聴かない浜省をイメージして書いたという、 変なエピソードもある1曲です(浜田省吾風なのは、最後の「うぉうお‥」の部分だけだったらしいです‥) 元々、前作「少年スラム」のカップリングとして録音していたのですが、 その時はなぜか発表されず、今回のアルバム収録に至りました。 それにしても、歌詞が短い‥‥。 「実は悲しいよね‥(青鬼談)」 6.『やくみつるの金髪』 ボサノバ風のPR。 奇抜なタイトルの割に、 実は「届かない想いを、どうにかして伝えたいと願う恋心」が描かれている、全曲中最もオシャレな作品。 ミックス作業の際、ラインでつないだギターのノイズに苦しめられ、音数はものすごく少ないのに、 やけに悩まされた記憶があり、エンジニア・赤鬼としても、思い出深い曲です。 「僕、しゃべりの方がうまいかも‥(赤鬼談)」 7.『少年スラム(盛Remix)』 門番の記念すべきセカンドシングル。 「中2」をコンセプトに、ヒップホップ調のとりあえずパワーのある曲に仕上がりました 笑 シングルバージョンではリズムマシーンが入っていたのを、今回の「盛Remix」ではそれを完全カット。 アコースティックな中2になりました。 レコーディングの歌録りの際、赤鬼が 「モテたい気持ちが足りない」 と、何度も歌い直したのは有名な話。 基本的には感情論なのが門番らしいところです。 それにしても中2の頃って、なんでAVを観ただけであんなに有名人になれるんですかね‥‥。 「スラムかわいいよね(青鬼談)」 8.『ミッキー様の憂鬱』 ものすごい暗い歌詞に、ものすごい暗いメロディー。 二人のエネルギーがリンクし過ぎてしまったときの典型のような1曲です。 とりあえず短い曲なので、聴いていてもなんとか正気は保てるとは思います。 レコーディングは一発録りの一発でオッケーだったので、あまり記憶にはないのですが、 ミックス作業でも意外とスムーズに出来てしまったので、こちらもあまり記憶にありません。 強いて言うなら 「リバーブ深めにフェードイン・フェードアウト」ぐらい‥‥。 ダークな割に淡白。最初から最後まで謎だらけな曲です 笑 「あの頃、特に病んでたなぁ‥(赤鬼談)」 9.『琴稲妻の夢』 二人のギターとハーモニカと縦笛が絶妙に響き合う、奇跡のブルースナンバー。 実は恋を歌っているのにも関わらず、それを全く意識させないのも奇跡です。 CDでは、歌録り中、2番のサビを突然「語り」に変更した赤鬼を青鬼が笑い、それにつられて赤鬼も笑うという、 「もらいゲロ方式」 の採用により、より臨場感のある演奏がお楽しみいただけると思います。 それもさることながら、ハーモニカと縦笛の掛け合いもこの曲では見逃せないところ。 特に曲の最後などは、見逃せなさ過ぎて 意味がわからなくなってます 笑 「琴稲妻は、昔いた力士の名前です(赤鬼談)」 10.『ハト(ver.Onigiri)』 赤鬼がソロ時代から地味〜にライブでやっていた珍曲。 それを今回、青鬼のコーラスを得て、ついに音源化いたしました。 演奏自体は元々、赤鬼がいつか出そうと去年辺りに密かに録音していたもの。 でも、このハトしかり、他の曲も、例え演奏に参加していなくても、 「二人いる」 ってだけで 「地獄の門番」 になってしまうというのは、本当に素晴らしいこと。 これからもこの余裕は持ち続けていたいものです。 「完成されてるね‥(青鬼談)」 bonus track 『小太郎』 赤鬼に直接お問い合わせください。

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